2020.10.17

民間まちづくり人としての実績シリーズVol.4

御祓川の再生（２）

「川はともだち」を合言葉に、御祓川の再生に取り組み始めた後も、直接川に入って掃除をするなど、現場主義を大切にしてきました。御祓川の源流まで、子どもたちと一緒に遠足をしました。下流ではドブ川と呼ばれた御祓川も、江曽の森にある源流では清らかな流れなのです。排水路対抗浄化大会では、御祓川に流れ込む排水路の流域に、子供たちが呼びかけをすることで、見事に水質を改善できました。一軒だけで取り組んでも川全体の浄化には影響がないだろうという諦めに似た気持ちも、一人ひとりが力を合わせて、ゲーム感覚も取り入れながら取り組むことで、きれいな川を取り戻せるという手ごたえを感じました。

川への祈り実行委員会の活動を始めて１０年余り経ったころ、いつの間にか下流の水質も環境基準を満たすようになりました。もちろん、下水道の整備などの要因もありますが、その活動に自分たちが関わったということで、川を想う市民の心が育ったのです。一人の力は小さくとも、その力を合わせれば、大きな課題も解決することができることを実感しています。